変圧器の劣化の中でも、特に故障の原因となっているのは熱的、機械的要因に基づく絶縁物の物性変化よる絶縁の低下です。変圧器の保守・点検は、主に絶縁油の成分分析や、部分放電電荷量を測定する方法が行われてきましたが、これらの方法は変圧器の運転を停止しなければならず、基本的には定期点検時にしか実施できません。しかし、保守費用の削減、稼動効率向上の観点から、稼動中に変圧器の健全性を評価する技術の開発が望まれています
部分放電により、数10kHz~1MHzを超える幅広い周波数成分を持つAEが発生。部分放電の大きさと放電により発生したAEのエネルギーに相関があります。AEセンサを適切な位置に設置することにより放電発生位置を特定することが可能です。変圧器だけでなく、コンデンサーや発電機等にも応用することができます